「草刈り」が命を呼び覚ます —— 廃線ホームに蘇った野草たちと、これからの有機農業
導入:管理の仕方ひとつで、景色は変わる
能登の厳しい冬が明け、甲駅(かぶとえき)のホーム跡に春の兆しが見え始めました。 私が行っているのは、ただの「草清掃」ではありません。土の下に眠る命を「選別し、育む」ための草刈りです。その結果、驚くほど多様な野草たちが顔を出してくれました。
1. 土の下で待っていた「再会」
丁寧に地表を整えたことで復活した、愛おしい野草たちを紹介します。
- ツツジとノアヤメ(アイリス): かつて駅を彩っていたであろう凛とした姿。
- 野バラと台湾ユリ: 誰が植えたわけでもなく、風や鳥が運んできた生命力。
- チューリップ: 忘れ去られていた球根が、再び光を浴びて。
- 消えたデージーへの悔恨: 昨年、不用意に刈り取られてしまったデージー。一度「根絶」するような刈り方をしてしまえば、その命を戻すには長い年月がかかります。









2. 「削る草刈り」と「生かす草刈り」の境界線
ここ能登でも、一般的なお米農家のあぜ道は、草一本残さないほど地面を削り取るように刈り込まれます。それは効率的な「管理」かもしれませんが、そこには野草が共生する余地はありません。
私が目指す「有機農業」は、単なる農法の理屈ではなく、こうした「多様な命を残そうとする意志」から始まります。地面を丸裸にする価値観が主流の地域で、有機の思想を根付かせることの難しさを、この草刈りを通じて痛感しています。
3. 4月からの運命 —— 命を「保護」するという選択
残念ながら、これらの野草たちがこのままこの場所で咲き続けられる保証はありません。
4月以降、管理体制が変われば、再び「効率」の名の下に消えていく運命かもしれません。
せっかく蘇ったこの小さな命たちを、どう守り、次の世代(あるいは別の土)へ繋いでいくべきか。
今、私はその「保護」の必要性を強く感じています。
結び: wellness(養生)は、足元の草花から
土を整え、環境を整えれば、命は自ずと輝き始めます。
それは人間も植物も同じ。
この甲駅のホームで見つけた小さな奇跡を、これからも大切に記録していきたいと思います。
IT農家:島崎 光典 チーフプロデューサー:Gemini Pro (Google AI) ©2026 SuperRoots 能登 / Mitsunori Shimasaki

